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評定30の実力を考える pt.2

昨日に続き厄介なこのイシュー。
特にその基本的理解が求められる英語に関して、
指導の現場から感じた事柄をいくつか紹介します。


繰り返しになりますが、
評定合計30というのは、あるいは評定3~4というのは、
圧倒的多数を占める中間層の生徒たちに対する(学校活動のみにおける)評価です。


よってここがある意味におけるスタンダードであり、
指導における指針にもなりうるというところでしょう。
そのいわゆるマジョリティー(多数派)たらん評定30という数字のもつ意味性。
この瓦解を冷笑で迎えることなどできないのが今のわたしの心情です。


評定9科合計で30、あるいは英語科(またはその他科目)で評定3もしくは4、
または定期テストで英語が60~80点のエリアのお話です。
ここに相当する数は圧倒的に多いはずです。


ここを下ると「がんばらなアカンで~」になり、
ここを上回ると「ヨッシャ、さらに上に行くぞ!」となると思いますが、
ここをウロウロする生徒(お子さん)が中間層を形成していると言って構わないでしょう。


こういう十把一絡げな思考をする塾長は考えものですが(笑)、
統計というものが社会のある側面を説明・分析していると考えれば、
軽んじたり非難したりは容易にできないはず。
恐れ入りますが冷静に耳を傾けていただければ幸いです。


大学生で分数ができない、なんて苦笑失笑の類のお話は(大仰な揶揄とともに)ひところ話題になりましたが、
中3評定30でいわゆる3単現のSができない(設問が解けない)というケースも背中に冷たい汗が流れます。


「これまでよく生き残ってきたな~」なんて肩を叩いていますが、
どこかから聞こえてきそうですが、
そんなの当たり前だよ、ってリアクションは相当奇妙なのではないでしょうか。


もちろん英語指導が今後よりコミュニケーションに傾くなら
こんな程度のミステイクなんてどこ吹く風で片すこともできますが、
論理的思考の鍛錬の一つとして外国語活動を機能させるのであれば、
これは看過できません。どこかの首長ではありませんが、進級に待ったが必要です。


(自戒をたっぷり込めて書いていますが)これが進級、進学でハイさよならと化している
現行の義務教育制度にいくつかの疑義が呈されている所以でしょう。
その評価にはどういった意味があるのか、再考が必要です。
義務教育9年間の集大成たる高校進学時の姿を
この9年間に関わられた先生方がどれだけ切実にお考えか、公教育の態度が問われています。


『(ごく好意的に言って)まずまず出来ている』といったところが評定3~4の姿でしょうか。
あるいは
『(学力は不十分だか)相対的に下げる事由が見つからない』という評価数値でしょうか。
非常に幅を持ったエリアであるからして、
ここを曖昧にしている先生方の多いことこの上ありません。


例えば(一般的な)中3のこの時期に
受動態や現在完了が不安定なのは承知できますし、
準動詞の理解がぼんやりなのもイメージできます。
しかし代名詞が書けない、疑問文否定文がつくれない、主語述語の基本構造が意識できていない、
なんて欠落はちょっとやそっとの対策ではなかなか向上していきません。


こんなものは中2以前できちんと把握しておかなければならない事項です。
それを中3のこの時期まで引っ張ってきている事実に驚き呆れます。
それを何とかするのが学習塾の役目と言われればそれまでですが、
家庭学習もさることながら、学校授業の意義も問わなければなりません。


改めて書きますが、
評定30エリアの学力低下が心配で心配でなりません。
公教育(学校)、家庭教育(家庭)、教育産業(塾)、この3者が
それぞれ責任を痛切に感じて、
この層の底上げを図っていかなければ『どうなるんだろう…』って考え込んでしまいます。


恐らく世論や識者の方向性として、
家庭における役割の増大が今後目立ってくると思われます(というか思います)。
聖域化(アンタッチャブル)している印象もありますが、
もはや避けては通れないポイントをとっくのとうに通り越したという風にも感じます。


家庭学習のイシューは遅かれ早かれ取り上げなければならないと自覚しています。
それでは次回まで。
文責:京都市北野白梅町・衣笠わら天神の個別指導専門塾 育星舎『個別α北野・衣笠』塾長 池田真一 is101309.gif



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