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歴史教育ってデリケート!?

選挙戦もいよいよ佳境を迎えていますね。
選挙カーの姿を何だかいつもより見ないような印象ですが(私だけ?)、
この選挙もひとつの転換点になるのだろうかと皆さん同様注視しています。


争点のひとつに挙げられるのが教育。
子ども手当や公立高校授業料無償などの民主党施策のうち目に見えやすいものから、
(懐かしの)教員免許更新制度の議論や教員養成課程の6年制(ようは修士課程)など
いくつかあるのでしょうが、
果たして今回の各党公約やヴィジョンはいかほどでしょう。


ま、不勉強(というか世間オンチ)がバレないうちにこの辺にしますが(笑)、
そういった教育政策の議論が深まることを願いつつ
(もちろん我々有権者が何がしかの意見を保持しなければなりません)、
来たるべき新政権(政党はどこであれ)によるリーダーシップを期待するばかりですね。


その中で歴史認識というイシューも政権の命運を(不幸にも)左右するアイテムではないでしょうか。
前政権も中国や韓国との後手に回る(と推察させうる)ネゴシエートの中で、
小さくないダメージが蓄積されていった印象は拭えません。


ただし、有権者である我々、あるいはすべての世代の国民がこの問題に対して
毅然と、情熱をこめて、時間と労力を割いて、ピリッとしたアクションを起こせるかというと
…疑問ですよね。
そこまでする価値がない、なんてシニカルに構えていても
一人前に文句だけ言うなんて態度はいただけません。


そこにはやはり歴史教育の見直しがどうしても欠かせないとしか考えられません。
左、右、リベラル、保守、何であれ、
我々自身が近現代の歴史を語ることができるのか
(少なくとも私は微妙…)、
もっと自己に問うていかねばならぬと思う次第です。


「近現代」軸に開かれた歴史教育を


                                 ***

 『尖閣諸島や竹島をめぐる中国、韓国との摩擦は、日本の社会にさまざまな教訓を与えている。

 そのひとつとして、わたしたち日本人が近現代の歴史にあまりにも疎いという現実も浮かび上がってきた。「尖閣」「竹島」にもつながる日本とアジアの歴史を、きちんと理解できていないのではないか。そんな指摘が少なくない。

 たとえば、太平洋戦争中に日本の軍政下にあったインドネシア・バリ島を観光で訪れ、現地の人から過去を教えられて当惑する。学校の授業では、そんなことは習わなかったというわけだ。

◆高校の授業を見直せ

 これでは、将来の日本を背負う若者が周辺国の同世代と論争をするにしても、ちぐはぐな展開になってしまう。歴史についての基礎知識を持っていなければ感情的な反発に走ったり、沈黙に陥ったりするばかりだろう。

 そうした認識に立って、まず学校での歴史教育のあり方の根本的な見直しを提案したい。その中心になるのは、義務教育化した高校での教育内容の改革である。

 現在の高校では「地理歴史」という枠のなかに世界史、日本史、地理の3科目があり、これを組み合わせて履修する。1994年から世界史は必修、日本史は地理との選択が可能となった。

 これには事情がある。日本史は小中学校でもあらましを学ぶが世界史には踏み込まない。ならば高校ではグローバル化に合わせて世界史に重点を置くべきだという考え方が強まり、必修化された。

 しかし、高校段階で日本史にまったく触れずに卒業する生徒が少なくない現状は、やはり好ましくない。そもそも、世界史と日本史を画然と切り離して教えることにも無理があろう。

 そこで考えたいのが、歴史科目の再編だ。日本学術会議は昨年、日本史と世界史を統合した必修科目「歴史基礎」を新設するアイデアをまとめた。学術会議は近現代と東アジア地域を意識した内容を念頭に具体案を詰めている。

 科目の再編は学習指導要領の改訂が必要だが、東アジアを中心に近現代を軸にした歴史を学ぶという基本的な方向は十分検討に値する。現行の日本史でも、一般的な「B」のほかに、おもに普通科以外で使われる近現代限定の「A」があるほどだ。歴史の教え方には柔軟な発想があっていい。

 ただ、新しい科目をつくるにしても、次の指導要領の改訂は2018年以降だ。それまでの間にも、できる改革はどんどん進めていく必要があるだろう。

 古代から21世紀まで教える項目が膨大で、近現代が手薄になってしまうという声が教育現場には多い。項目を精選し、世界の中の日本、アジアの中の日本という視点で授業を展開できないだろうか。文部科学省は現場の創意工夫をなるべく認めるべきだ。

 とはいえ中国などの反日教育の向こうを張り、戦争を美化してナショナリズムをあおるような教育を推し進めるのは不毛だ。逆に、戦前の社会をいたずらに重苦しいものととらえるのもよくない。歴史を冷静に、多面的に考える姿勢こそが周辺国との相互理解につながるだろう。開かれた歴史教育を心がけるべきである。

◆大人も教養深めたい

 項目の丸暗記に偏りがちな授業を見直す必要もある。「なぜ、そうなったのか」「そのとき、もし別の道を歩んでいたら……」。歴史教育で本当に大切なのは、こういった思考力や、意見をたたかわせるディベート力だ。

 教育関係者のなかには、若者が近現代史どころかバブル期あたりの「近過去」にさえ疎いという意見がある。ならば近過去から徐々に遡って近現代を考えてもいい。従来の歴史科目の枠組みに収まらない授業づくりが求められる。

 こうした改革を進めるためには、大学入試も転換しなければならない。暗記力を試すような入試で歴史に対する思考力を問えるだろうか。私立大のマンモス入試などは、とりわけ改革が必要だ。

 歴史の教養を深める必要があるのは、若者だけではない。多くの日本人が、尖閣、竹島に最近までは関心が薄く、中国で反日行動が燃えさかった9月18日(満州事変の発端となった柳条湖事件の発生日)の意味を知らない。大人も大いに学ばねばならない。

 そのための素材を提供するのは、新聞も含めてメディアの重要な役割だと心したい。政府も政治や外交の史料を積極的に公開してほしい。来し方の誇るべきも悔やむべきも、虚心に顧みる。成熟国家の条件ではないだろうか。』
※日本経済新聞11/25付より転載しています。文字装飾は育星舎個別アルファ北野・衣笠による。URLはhttp://www.nikkei.com/article/DGXDZO48792950V21C12A1PE8000/

                                 ***

こうなってくると構造的な、重層的なイシューとしてさらに屹立してきますね。
英語もしかりですが、大学入試のかたち/在り方がより一層問われてきます。


もちろん知識偏重のテストはあってしかるべきです。
奇問悪問の類にて生徒たちが苦しめられるのは勘弁ですし、
判断(採点)基準を個人に委ねるような設問も違うような気がします。


イデオロギー(古い言葉だな~)なり主観なりがリードする問題もNGだと思います(確信は持てませんが)。
また、知識量をある一定程度においては基礎学力とイコールで考えても的外れではないとも思います。
かといって社会の授業が退屈になることを前提とするという態度は決してとりませんが。


生徒
「何でこんなことせなあかんの~」
塾長
「飲み込む力を鍛えてるんや。違和をグッと飲み下し、
そしてそれらを整理運用できるようにする。脳みそを鍛えてるんや」


生徒
「戦争のことなんかオレらに関係ないやん」
塾長
「ほんとにそう思うか。いま、自由にモノを喋れてんのはな、
グロい言い方で申し訳ないけどな、たくさんの血が流れてきたからちゃうんか」


生徒
「日本ってマジ悪い国やったんやな」
塾長
「タラレバとかは不謹慎かもやけどな、
違う視点に立つとすれば、100年前とかそこら、軍事力を高めへんだらどうなってたと思う?」


私もこの程度です。
子どもたちの心に届くような言葉を投げかけてやれません。
そして近現代に対しては自制する気持ちが働きます。
これはある部分でベターな態度なのでしょうが、個人的には首肯ならざる部分を捨てられません。


いずれも自身の不勉強の表れでしょう。
そのことを強く感じます。
そういった意味でもこのトピックは興味深いものです。
過激な愛国やナショナリズムは体質的に受け付けませんが、
同様にこの国を蔑むような態度も子どもたちに紹介したくありません。


ヨーロッパの、特にドイツのこの辺りはどうなっているのでしょうか(これこそ不勉強の極み!)。
あるいは中国や韓国、その他アジアの国々の歴史認識(ズバリ近現代史観、戦前戦後史でしょうが)にもまた、
素手で触れる機会が必要なのかもしれませんね。


このテキスト、おっかなびっくり書いています(笑)。
それでは次回まで。
文責:京都市北野白梅町・衣笠わら天神の個別指導専門塾 育星舎『個別α北野・衣笠』塾長 池田真一 is101309.gif





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