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【速報】公立中期選抜学力検査即日解説! 国語精解

平成26年度 京都府公立高等学校入学者選抜
中期選抜学力検査
検査1


【国語】 問題はこちら(PDF形式で開きます)


この入試精解を初めて早や5年目。
いっつも書いてますが、このパソコン作業が億劫で億劫で(汗)。
何とか私の拙いIT技術(大げさ!)で乗り越えていければと格闘しています。


ともあれ毎年書くことですので、いきなりコピペさせてもらいますが、(苦笑)
初っ端の国語から進めていきます。
前期選抜では記述問題がひとつのトピックとなりましたが、
中期選抜は従来通りのカタチ。


これまでのテキストを以下にそのまま引用しますと…、

>形式は長文2題です。
>特徴として、
>本題の末尾に
>討論型の設問が付されている点。
>流行りと言えばそれまででしょうが…。

>ちなみに
>いわゆる文脈とは関係のない(と言っても差し支えない)
>どちらかと言えば純粋な文法問題。
>数学で言えば冒頭の計算問題にあたる形式。

>割合を算出してみますと
>40点満点中15点(※例年)。追記。今年は19点!!(もちろん大枠での文法問題)
>おおよそ4割。追記。今年は5割に迫る勢い!

>模試の偏差値を登場させる必要もありませんね。
>ここで落とすということは
>受験勉強の根幹を揺るがす大事件ですので、
>受験生予備軍たちは肝に銘じておくように。

>国語を解く力は
>センスや生まれもっての何ちゃらでは決してなく、
>例外なく
>練習量や経験値がリフトアップしてくれる学問です。

>国語のテスト対策を軽んじている生徒や、
>勉強の仕方が分からないとばかり(本当にそればっかり!)こぼす生徒たちこそ、
>学校の授業を『聞いてろ!!』と思います。
>数学の計算解法を聞いている時の真剣さでもって
>学校の国語授業に臨めば、
>きっと国語という科目に対するアプローチが洗練されていきます。

>文法で4割。
>計算で4割。
>この数字をどのように受け止めるかは、
>生徒のみならず
>私のように彼らを引っ張っていく立場にある人間の大きな大きな仕事。
>我々の言動が(何であれ)遠因の一つになることを理解しています。

とまあ、しつこいくらいの書き方ですね。
何が言いたいかは文法事項や漢字・語句を含め
いわゆる知識系の問題が(だいたい)4割もあるっちゅうことです。追記。今年は5割弱!

そこの確認。再確認。







それではさっそく大問1


『可笑記』という随筆から。
まあ、例のごとくネットでパパッと調べますと
近世初期(江戸初期)の仮名草子作者、斎藤親盛という方による随筆風仮名草子だとか。
ちなみに如儡子(にょらいし・じょらいし)というペンネームを使用していたとのこと。


そして私の覚束ない記憶をたどりますと、
やはり平成23年度京都公立一般入試にて出題済み。
その時初めて知った体たらく、その時にも同じようなことを書いています(汗)。
速報!!23年度京都公立一般入試 国語精解 [2011/03/08]


これまたいつものごとく
池田式歴史学習で言えばざっと400年前のお話。
ロミオでジュリエットと同世代(ちょっと乱暴かな)と言えばタッチしやすいでしょうか。
ちなみに平成22年度の香川県公立高入試にも出題されたようです。
フムフム。


では、さっそく。
読めないとはなから決め込むんじゃなくて、ともあれグッと睨みつける。
これが古文撃退法のまず小さな第一歩。


以下、思いっきり意訳です。私の主観で書いています。
不足や無理解があればご教示ください。
子どもたちに分かりやすく書くことを心掛けたので、
一部首を傾げるような記述があるかもですが、
その辺はご容赦ください。というか、専門書をご覧ください。


さてさて、さっそく設問。
※解答【×】の横は、文:文法などの知識問題。読:読解問題を指します。ご参考までに。


話の内容を大筋で書きますと、
弘法大師(空海)が、修行中にある老人に出会い、
その老人の行いに対してからかった(あるいは苦笑した)ところ、
その老人から諌められた、というか諭された、という話。
老人は山の神だったとのこと。

解答【1】読
『すりて』は注に『こすりつけて磨く』とあります。
よって下線aの意味としては(ア)の『その斧を磨いてどうするおつもりですか?』が妥当。

『何にし給う』は、『なにに(を)なさるつもりですか』という意。
(イ)与える、(ウ)いつから、(エ)教える、というのは文脈からも不適当、ですね。

そりゃあ、おじいさんが一心不乱に斧を磨いてたら首をかしげそうになるもの。
かしげる、というか不審に思いますね。
かの弘法大師も我々と何ら変わらないということ(笑)。

解答【2】文
頻出の係り結び。過去問演習でたくさん解いたことでしょうね。
ちなみに京都公立入試に限れば平成22年以来の出題。
『ぞなむやかこそ』ですね。
今回は『ぞ~ける』。

解答【3】文
恒例の歴史的仮名遣い→現代仮名遣い(平仮名)。
毎年の料理風に言うならば(笑)、
『歴史的仮名遣いの現代仮名遣い直し、平仮名仕立て』となるでしょうか。

『かほ』は弘法大師のお顔ですので『かお』。
『給へ』は冒頭に『給ふ』に送り仮名が振ってありますので『給え』(ラッキー!)。

解答【4】読
斧を磨いているおじいさんに向かって
『そんな無駄なことしなさんな。針が出来るまでにお宅の命こそ縮まりまっせ』とのたまった弘法大師。
それに対してのおじいさんの態度です。
また、直後に『学問なりがたし』や『無益なるべし』って感じで返していますので、

(ア)の感謝は不適当、
(イ)の立腹は保留も、前半に山の神云々が明らかに違う、
(エ)の同意は不適当、
よって(ウ)の呆れと教示がやはり適当です。

解答【5】【6】読
討論型設問。今回は会話形式。
①はおじいさんのセリフ。
候補はいくつかありますが、14字ということで限定されてきます。
また、『そういう考えを持っている弘法大師に』とありますので、
『心中』の箇所が適当になってきます。

②は、①の回収ですので、
(イ)『時間をかけ過ぎては』がNG、
(ウ)『教えられたとおり』がNG、
(エ)『人に見せる』がNG、
よって(ア)『決めつけてはダメだ』が適当となりますね。

例年ならもっと解説を施しているところですが、
それほどの困難さは見受けられません。
やはり平安~鎌倉時代の文章よりもぐっと読みやすいということでしょうかね。


それでは大問2


原研哉という方の『日本のデザイン』から出題されています。
これも毎年書いているようで情けない限りですが(苦笑)、
開き直るつもりはありませんが、もちろん私は知りません(!)。
ここでもネットに頼ります(苦笑)。

HARA DESIGN INSTITUTE(原デザイン研究所)公式HP

氏は文筆家や作家、学者ではなくグラフィックデザイナーとあります。
もちろん大学の教授とありますので学者センセっちゃ学者センセですね。

まあ、テキストの中身は毎度の社会学、とりわけ比較文化の色合いが濃いですが、
日本におけるデザインの意味や背景、そしてそこから見える風景までを描写した、
確かに入試問題用に切り取られた文章ですが、読み応えのある面白いテキストかと思います。

そしてもちろん子どもたちにとってはそんな感慨など生まれない(であろう)厄介な代物。
歴史と美術と抽象的なワードの羅列にクラクラしたことでしょうね。
大人になって読みたい文章、と言えるでしょうか(笑)。


さてさてさっそくリスタート。


解答【7】文
『コウ築』→『構築』ですね。『構』。こいつの訓読み。
(ア)は『降った』。『降』。
(イ)は『好きだ』。『好』。
(エ)は『耕した』。『耕』。
よって(ウ)の『構えた』。『構』ですね。

解答【8】文
『まるで』という程度副詞。
主な用法としては①否定の強調。②ほとんど同じ。ちょうど~。さながら~。

本文中の用法は、『まるで数学の定理のように美しい』とあります。
これは明らかに②。
①は例えば『まるで分っていない→まったくもって分かっていない』といった使われ方ですね。

(ア)は『まるで~みたいに』。
(ウ)は『まるで~のような』。
(エ)は『まるで~と言わんばかりに』。
よって(イ)の『まるで分からなかった』のみが否定の強調。

解答【9】文
『起因』の読み。サービス定食のデザートですね(笑)。『きいん』。

解答【10】読
『その象徴』。どの象徴か。この指示代名詞をきちんと読み解かないといけません。
豪華絢爛、壮麗華美な文化イベントが『その』象徴とあります。
そしてこれら(ド派手愛好)の由来として世界からの影響を指摘し、
そこからそれらを尊び、学び、吸収し、練り上げてきたとあります。

そういった背景の象徴として、開眼法会が提示されています。
そしてその文化イベントを『(ひとつの)象徴』としていますので、

(ア)は『文化に対応できなかった』は不適当。
(イ)は『激しく対立している』は不適当。
(ウ)は『権力を誇示するために』が設問には不適当。
よって(エ)が正答。

解答【11】読(文含む)
接続詞の選択。
文脈を追えれば結構ですが、テクニックでも読んでみましょう。

①直前から見渡すと、
『知る由もない』『接続詞』『おそらくは、~復元するのではなく』の流れです。

直前で『知らん』と突き放しながら、直後に『多分こうちゃうか』とあるので、
説明補足の『ただし』、順接の『だから』、並列追加の『かつ』は(どちらかと言えば)不適当と言えます。
ただ、補足と順接は容易に切り捨てはできません。よって保留状態にして②へ。

②、①からの続きで、『知らん』→『多分こうちゃうか』→『接続詞』→『多分こうちゃうか』と結びます。
②の直前では『おそらくディテイルを復元するのとちゃうで』とあり、
そして『絢爛さに拮抗した枯淡やで』、『全く新しい美意識が生まれたんちゃうか』とあります。

豪華と対極の価値を表したいので、ここでは
逆接の『ところが』、順接『すると』、並列追加『しかも』ではなく、
接続詞に分類されるテキストもありますが、副詞である『むしろ』が適当ですね。

解答【12】読
『美学上の止揚あるいは革命』。
美学って何ですの?
美の本質、美的価値、美意識、美的現象などについて考察する学問、
とものの本(ネットでしょ!)にあります。

止揚やら(この文脈での)革命やらは非常に難解な言葉です。
よって流れから『運用』という認識で不足はありません。
運用が、応仁の乱の後の荒れ果てた京都で始まった、と。

日本の感覚世界に高まる現象:絢爛→枯淡。この経緯とか受け継がれ。
その説明文章。そして8字。

何が高まっているのか。
これに該当する8字の『名詞句』。
本文中に『高まり』が認められるのは、『全く新しい美意識』しかありませんね。

解答【13】文
『温かく香りの良い茶』の品詞分け。
ということは文節に分けなくてはいけませんね。
『文節=自立語+付属語』、
よって
『温かく』『香りの』『良い』『茶』。そしてこれを単語に分解。
『温かく』『香り・の』『良い』『茶』。
『温かい』→形容詞。
『香り』→名詞
『の』→助詞
『良い』→形容詞
『茶』→名詞。

解答【14】読
5段落と6段落との関連。どのように並べられているか。
(イ)は『不十分を指摘し、新たな見方を示す』。
確かに5段落の内容は豊富にないけれども、
次段落でその不足を指摘し、新たな見方の提示、とまでは言えない。
両段落とも『エンプティネス(何もないこと)の運用』について言及している。

(ウ)は『内容批判』が不適当。
5段落で『エンプティネス』を提示し、6段落でその回収をしている。

(エ)は『相反する意見をひとつの主張にまとめる』が不適当。

よって(ア)の『例示』と『展開』が相応しいことが分かります。

解答【15】読
『エンプティネス(何もないこと)の視点』。
(ア)は全文が破綻しています(笑)。
(イ)は『豪華絢爛が日本人の感性に根差している』が不適当。
(ウ)は『空間の余白をなくす』がやはり不適当。空間の余白こそがイマジナティブの温床であると。
よって(エ)の『空白がイメージを誘い、多様なイマジネーションを引き出す』が適当。

本文ではエンプティネスを積極的に捉えていますね。

解答【16】文
本文中の『こそ』。
『イマジネーションこそ~創造だ』。よって強調として使われています。

よって強意強調の副助詞『こそ』。
例えば『君こそ主役だ!』とか『今日こそ勝ってみせるぞ!』とか。

解答【17】読
内容一致。
(ア)は『義政が幕府のお金を使わなかった』が不適当。
1段落の最後に『あり得るだけの予算を投入して』とあります。

(イ)は『東山御殿は簡素・質素』は適当。
2段落冒頭に『簡素・質素をたたえる美であった』とあります。

(ウ)は『渡来品の収集をやめなかった』が本文では語られず。
しかし、焼け野原(壮絶な喪失)の後に、絢爛の対極を提示した(義政)からするとやはり不適当。

(エ)は『喫茶は普遍的な生の喜びであり、
茶の湯はその場にいる人の豊かな想像力を喚起する』とあります。
普遍的とはようは多数の理解を得られる(た)こと。
6段落の冒頭と中段に上の2点を指摘している。よって適当。

(オ)は『過去に見たイメージを完全に再現している』が不適当。
6段落後段に『イメージの再現ではない』とある。

(カ)は『生け花は豪華さをたたえる美の追求』とあるのが不適当。
例示の『生け花』も『庭』も、いずれも豪華さの論点から語られていない。
それらの持つ空白がイメージの誘因であると指摘するのみ。

解答【18】文
レポート作成に向けた会話から。
①漢字の書体からの設問。

草書体:速く書くことができるように、字画の省略が大きく行われる。容易に読めない(笑)。
楷書体:いくらかの続け書きが見られる。読めないことはない。
行書体:一画一画を続けずに、筆を離して書く、現在では漢字のもっとも基本的な字形。読める。

②インターネットの利点として『適当でない』もの。
(イ)の『情報の信頼性を確認せずに済む』が明らかに不適当。

解答【19】
『イメージの~~が「見立て」の創造力を起動させる』とあります。
6段落の最後に『見立て』が登場しています。
6段落はエンプティネスの運用について言及されています。
よって空白が持つイマジナティブを本稿の主題とするのが妥当かと思います。
そしてその価値なり美意識なりが生成された経緯を語っている、と。

『見立て』の創造力を起動させる主語は、6字の名詞より『抑制や不在性』となります。
抑制も不在性もこの文脈においてはエンプティネスと言えます。

解答【20】文
アンケートの注意点。この手の問題の正答率が知りたいですね(笑)。
特に言及することはありません(笑)。




学習指導の合間に作成していますので、なかなか深く突っ込めません。
即日解説という点を優先しています。
どうか舌足らず、あるいは不勉強さについてはご容赦ください。


文法と読解の協会が微妙な設問がいくつかありますが、
ごくごく乱暴に言って
冒頭に書いた通り今年は文法的設問で19点。
5割弱。例年は4割程度ですが、今年は非常に高い、多い印象です。


さて、国語はこれにて終了。
次は難敵の数学を先送りにして(分数表記が出来ない等)、
最終検査の英語を解説します!


アップはいつになるやら(笑)!
乞うご期待。


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前進前進。いざ、進まん。


できると思うにせよ、できないと思うにせよ、そのとおりになる。


それでは次回まで。
文責:京都市北野白梅町・衣笠金閣寺の集団+個別ハイブリッド塾
育星舎『伸学アルファ北野・伸学アルファ衣笠』池田真一 is101309.gif
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