
この時期、多感な生徒たちにクドクド言葉をかけることは避けています(仕事放棄ではなくw)。
そうは言っても子どもたち、私の目の前にいる多くが課題をワンサカ抱えた子どもたちです、
まだまだネチネチと畳み掛ける瞬間は毎日のように訪れます(苦笑)。
また、直前期をどのように踏ん張るか、その点からも受験指導の余地はあります。
自習時にひたすら入試過去問を消化していくことを止めはしませんが、
配布済みの得点記録簿を眺めながら『まだ積み上げられる』ことを伝えなくてはなりません。
そしていかにこのタフな学習習慣を進学後も継続させられるか。
まるっきりコピー&ペーストをするなんて自分ができないことを子どもたちに伝える気はありません
(このイシューは、教育に携わる人間として容易にすべて当てはめる必要はないと思いますが)。
ただし、進学後に雪崩式で崩壊していく様を
継続して通塾する高校生たちから卒塾生の近況として接する機会の多い立場上、
何だかよく分からない経験則にあてはめて『とにかく今が大事』式に持っていく気もありません。
閑話休題。
何名かから体調不良(発熱、インフルエンザ等)を伺っています。
今年度(2015春→2016春)は比較的ここぞというタイミングで
厳しい体調不良に悩まされなかったと振り返っていた矢先、
複数から体調不良のご連絡を頂戴する格好となりました(汗)。
その中の一人、ある生徒(受験生)は慎重派の鑑のようなタイプ。
彼をして『体調管理も受験勉強やぞ』『体調管理も実力のうちやぞ』なんてまさか言えません。
ただ、体調不良を来せば大事な集中力に致命的な問題を抱えてしまいます。
この直前期、克服すべき課題を承知しているような彼には通り一遍のことは控え、
開き直ってトコトン休むために
『勉強しない、スマホしない、SNS見ない、テレビ観ない、ネット開かない』とダイレクトメッセージ(苦笑)。
翌日微熱まで下がったと報告、様子を見ながらの再始動です。
したり顔でクドクド言わない代わりに、日常動作のルーティンを意識させる声掛けは欠かせません。
やるべきことは分かっていますので、食事と睡眠の時間を計画的にきちんと確保するよう促し、
直前の追い込みや火事場のくそ力的動作にある疑う余地のないアドヴァンテージも示し、
そして普段の力を発揮するためにその『普段』のクオリティーを最後まで執拗に上げていくのみ、と。
体調管理は本当に頭が痛くなる直前期の課題です。
だからと言ってビクビク、クヨクヨしてられません。
過剰な反応をせず、これまでの準備の延長を心掛け、そして(言うまでもなく)最大限の配慮をする。
これがきっと今後の生活において困難期を乗り切る態度を養ってくれるはずではないでしょうか。
だから私は、本人の意思とは言え、朝から晩まで自分を奮い立たせる、しかもリフレッシュなく毎日、
こんな価値を励行しません。
いっときの度を超えた踏ん張りもひとつの貴重な経験でしょうが、
ある種の躁状態(適切な言葉ではありませんね、申し訳ありません)を脱した後の景色を
ほんの少しでも想像しなくてはならないのが我々の仕事のひとつです
(この発想をマイルド過ぎると切り捨てる向きもあるでしょうが)。
むろん、適切な努力を目指す、これは文字通り言うは易しです。
ただ、そのサイズを我々も彼/彼女とともに模索・規定していく貴重な時期であるのが
この受験期である、とまだまだ浅い経験ですが生意気にもこのように考える次第です。
さて、このテキストを書き始めたのは月曜日(汗)。
とうとう水曜日になってしまいました。
書き足し書き足しでつづってきましたので、中心的話題がボキっと折れてしまいました(苦笑)。
ようは、風邪ひくなよ!
これだけです(笑)。
出会う人間によって未来が変わり、
出会う仲間によって生き方が変わる。
それでは次回まで。
text by:京都市北野白梅町の個別指導塾
育星舎『伸学アルファ』池田
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