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努力をほめる?知性をほめる?

>もう一度失敗し、よりよく失敗するのだ
サミュエル・ベケットの言らしいです。
じんわりと沁みこんでくる言葉ですね。


素晴らしい言葉だと思います。


さて、
生徒の頑張りを褒めることは私にとって
非常に非常に大事な仕事。


もしかするとこれがゴールなのかなと考える時もありますが、
『褒めて伸ばす』式の毎度の広告に出会う度に
フ~ムと考えこんでしまいます。


ともあれ褒める。
簡単なようで難しい。
難しいようで簡単。


何だかややこしい禅問答の気配がありますが、
それは褒める側の幼さに起因しているのかな、とこれまた考えてしまいます
(今日はよく考えるな)。


褒められる側の効果ばかりを考えていては上手に褒められません。
「やるやんけ~~」と素直に出る時の感触、
今風に言えばヴァイブレーションは何だか滋養の塊のような気がします。


私は子どもたちを上手く褒められているかなと心配してしまいますが、
この杞憂自体が足かせなんですかね。
テクニックとしての褒める、こういった手法が極めて現代的なのは承知していますが、
私みたいな鈍感な人間はブルーにこんがらがってしまいます。


閑話休題。
その褒める云々。
そのやり方もこんなに科学される(?)と
いろんなものが混じった溜息を漏らしてしまいます。


長いですが、どうぞ。


「より速く適切に学べる人」:その理由


                                 ***

 『(前略)ドゥエック氏の最もよく知られた研究は、クローディア・ミューラーとともに、ニューヨーク市内の12の学校で行ったものだ。研究では、5年生400人あまりに、言語を用いない比較的やさしいパズルを課題として与えた。テスト終了後、研究者たちは生徒たちに点数を伝え、簡潔な言葉でほめた。半分の生徒には彼らの知性をほめた(「あなたは頭がいいんだね」)。残りの半分には彼らの努力をほめた(「一生懸命やったね」)。

 ドゥエック氏は最初、このほめ方の違いが大きな違いを生み出すとは考えていなかった。しょせん言葉にすぎないからだ。しかし実験の結果、5年生に与えられたほめ言葉に劇的な影響力があることがわかった。

 まずは、最初の生徒たちにまた別のテストを2種類与え、生徒たち自身にどちらか好きなほうを選ばせた。ひとつは最初のものより難しいパズルだが、やればとても勉強になると説明された。もうひとつは、最初のものと同様の簡単なテストだ。努力をほめられた子どもたちは、90%近くが、難しいほうのパズルを選択した。一方、賢さをほめられた子どもたちは、ほとんどが簡単なほうのテストを選んだ。ドゥエック氏によると、知性をほめられた子どもは、自分を賢く「見せる」ことに気持ちを向けるようになり、間違いをおかすリスクをとれなくなるのだと説明している。

 次に、もっと難度の高いテストが与えられた(5年生に対して8年生向けのテストが与えられた)。賢さをほめられた生徒たちはすぐ挫折してしまったが、努力をほめられた生徒たちは、このテストに熱心に取り組んだ。そして、このテストを受けた後で、両群の生徒たちは、成績が自分より低かった生徒と高かった生徒のうち、どちらかのテスト用紙を見る選択肢を与えられた。

 賢さをほめられた生徒たちは、ほぼ全員が、自分よりテストの出来が悪かった生徒と自分を比較することで、自尊心を強化するほうを選んだ。これに対し、努力をほめられた生徒たちは、自分より成績のよかったテストを見るほうを選ぶ確率が高かった。彼らは失敗を理解し、失敗から学び、よりよい方法を編み出したいと思ったのだ。

 最後に、最初のテストと同様の難易度であるテストが行われた。努力をほめられた生徒たちは、テスト結果が有意に上昇し、平均スコアが30%伸びた。彼らは、たとえ最初は失敗しても挑戦することを望んだので、より高い成績を得たのだ。この結果をさらに際立たせるのが、最初にランダムに「賢い」グループとされた生徒たちのスコアだ。こちらは前回から20%近くも低下した。失敗の経験でやる気をくじかれた「賢い」生徒たちは、実際に退歩してしまったのだ。

 生徒の「賢さ」をほめることの問題は、教育というものの心理学的なリアリティを誤った形で示すことにある。それは、「間違いから学ぶ」という最も有益な学習活動を避けさせてしまう。間違いをおかすことで生じる不愉快な反応を経験しない限り、われわれの脳が既存のモデルを修正することはない。いつまでも同じ間違いをおかし、自信を傷つけないために、自らを成長させる機会を逃し続けるのだ。

 サミュエル・ベケットは適切にもこう言っていた。「試してみたら失敗した。それがどうしたというのだ。もう一度試せ。もう一度失敗し、よりよく失敗するのだ」
※『WIRED JAPANESE EDITION』10/18付より転載しています。文字装飾は育星舎個別アルファ北野による。URLは『WIRED JAPANESE EDITION』10/18付


                                 ***

フ~ム。
果たして私はどうだろう。
もちろん基本的には『その努力に対して褒めている』だろうが、
時にはその努力を見逃して能力云々をしているかもしれないな。


この努力を見逃す、軽んじるという行為はやはりよくありませんね。
子どもたちも
「アイツは頭がいいし」や
「さすがやな」なんてセリフを軽々と口にしますが、


こら自分を振り返る恰好の機会ですね。
こちらは褒めて良い気分になっているところですが、
もしかすると相手のモチヴェーションをスポイルしていることもあるんですよね。


先日から読書に関わるテキストを書いていますが、
それもある塾長からの「もっと勉強しろ」というお言葉きっかけ。
まだまだ、だと痛感します。


私が勉強しつづけることで
そのムードが子どもたちに伝播する、というのも理想のかたち。
何とか目指していきます。


たまには生徒たちに褒めてほしいものだと考えつつ結ばせていただきます。
お子さんに褒められたらとお考えください。
それが何であれ嬉しいですよね。
そのとき(想像上で)感じられた感情をお子さんも獲得されるとお考えください。
楽しい想像ですね。


それを目指しましょうか。
私も褒められるとやはり嬉しいです。


それでは次回まで。
文責:京都市北野白梅町の個別指導専門塾 育星舎『個別アルファ北野』 塾長 池田真一 is101309.gif
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