Entries

本屋の本気 ~見習うべき姿勢

このブログでも何度か書籍や書店(おもに実店舗)に関わるテキストを書いてきましたが、
その多くがやはり巷間で囁かれているように
出版業界の衰退イシューを取り上げたもの。


大型書店や古本屋、古書店にセレクトショップ的な街の本屋さんと、
わりにそんなお店を渡り歩いてきた身としては
何とも寂しいトピックスに触れる機会が少なくない訳ですが…。


今月の頭にもそのような記事を見つけました。
しかし今回はちょっとばかり毛色が違います。
嘆いたり憤ったり寂しがったり腹を立てたり、と
どちらかというと感傷的でパッシヴな受け取り方がこの類のトピックに対する大勢でしょうが、


販売にダイレクトに携わる方々の中には
やはり『その先』を見据えた逞しい方々がいらっしゃることも分かりました。
眺め方によっては
何ともだらしないあがきのようにも映らないことは決してありませんが、
それすら放棄する去り方を選ぶ道もあった訳ですから、
私に読まれるのを待っている書籍が常時半ダースはあるだらしない私にとっては
学ぶところ大の記事でした。


これを塾に、教室の運営に落とし込むことは甚だ自信に欠きますが、
私のマインドや思考/志向を大いに刺激してくれるイシュー。
少し長いですが
以下にネットニュースのアーティクルを転載しておきます。


「書店が果たさねばならない役割がある」――ジュンク堂新宿店“最後の本気”


                                 ***

 『「本音を言えば、この本が売りたかった!!」――こんなタイトルのブックフェアが3月、「ジュンク堂書店 新宿店」(東京・新宿三丁目)で開かれた。書店員が本当にお気に入りの本を持ち寄り、POPに本への熱い思いをつづったフェアの様子は、「書店員の最後の本気」とネットで話題を集め、たくさんの客が訪れた。

 それは確かに、「最後の」本気だった。ジュンク堂書店 新宿店は3月31日、7年の歴史に幕を閉じた。テナントとして入居していた「新宿三越アルコット」の営業終了に伴う閉店。最終日には多くの人が訪れ、店内の最後の様子をTwitterにアップする人もいた。

 同店の毛利聡店長は、閉店フェアがネットで盛り上がったことに驚いたという。予想外の反響を受け、「リアル書店が果たさなねばならない役割がある」と思いを新たにしている。

 同店は、新宿三越アルコットの6~8階にあり、売り場面積は約1600坪(約5300平方メートル)。背の高い木製の本棚が整然と並び、いすに座ってゆっくり本を吟味できる。都会の真ん中にありながら図書館のような落ち着いた雰囲気と、マニアックな専門書まで充実した品ぞろえに、読書家のファンも多かった。

 閉店まで1カ月を切った3月初旬ごろから、20近いブックフェアを開催。ほとんどが、書店員が自発的に提案したフェアだったという。

 冒頭の「本音を言えば、この本が売りたかった!!」は、芸術書担当者によるフェアだ。写真やデザイン、映画、演劇など約100冊をディスプレイし、すべての本に手書きのPOPを付け、イラストをあしらった手作りの装飾で台を盛り上げていた。

 「本音を言えば、この本が売りたかった!!」というタイトルには、「お仕着せではない、わたしたち書店員が考えたフェア」との思いを込めたという。

 「ジュンク堂新宿店では、常時10以上のフェアをやっていました。担当者の思い入れで作ったフェアもあれば、出版社から頼まれるものもありますが、かなり好き勝手にフェアをしてきています。今回は、閉店というタイミングもあり、インパクトのあるネーミングを選びました」。毛利店長は、意図をこう説明する。

 ほかにも、社会科学担当者が選んだ「さようなら新宿~社会科学担当者が本当に売りたかった本~」フェア、思想科学担当者による「わたしたち、本にはいつも片想い?――書物に対する欲望と快楽、その現代的考察」フェア、本や書店に関する本を集めた「ホント本屋が好き!!」フェアなど、各売り場の担当者が、思い思いのフェアを開催。書店員の熱い思いが、店内を包んでいた。

 著者にフォーカスしたフェアもあった。著者のサインや手書きPOPを飾った「たくさんの著者さんにご来店いただきました」フェア、POPに著者への“ラブレター”をつづった「ジュンク堂書店新宿店児童書売場を共に盛り上げてくれた作家たち」など。フェア台から、著者への愛がにじみでていた。

 書店員の情熱は客にも伝わり、フェアの様子をTwitterなどソーシャルメディアで紹介する人も現れた。3月8日、ユーザー投稿型のまとめサイト「NAVERまとめ」に、閉店する「ジュンク堂」書店員の最後の本気という“まとめ”が登場。フェアに訪れた人のTwitterの声や、フェアタイトル、フェア台の写真が1ページにまとめられた。

 まとめはTwitterやFacebookで次々にシェアされ、口コミで話題が急拡大。同まとめの4月2日までのツイート数は6000以上、Facebookのシェア数は2500以上、ページビュー(PV)は60万近くに上る。

「まったく予想しなかったことで、驚きました。紹介していただいたことがとんでもない宣伝になり、ドッと反響がありました」と、毛利店長はネットでの反響について振り返る。まとめが掲載された週の土日には、フェア台に人だかりができ、売り上げも2~3割伸びたという。「本がかなり売り切れました。仕入れていると閉店に間に合わないので、売り切れ御免の状態で、申し訳ありませんでした」

 予想外の反響を見て毛利店長は、「リアル書店が果たさなねばならない役割がある」と思いを新たにしたという。「『こんな本があります』という提案型の売り場作りや、実際に本を見て選んでもらえるのは、ネットではない、リアルの書店だからこそ。それを求めている方もいらっしゃるんだなとつくづく感じ、その思いをジュンク堂の他の店舗にも共有しました」

 3月31日。同店には閉店を惜しむ多くの客が詰めかけ、閉店間際はレジに大行列ができていたという。来店客の一部は、最終日の様子をTwitterにシェア。在庫整理が進んだガラガラの棚や、レジに並ぶ多くの客、閉店後、従業員が客を送り出す様子の写真などが投稿されている。』
※ITmediaニュース4/2付より転載しています。文字装飾は育星舎個別アルファ北野・衣笠による。URLはhttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/1204/02/news043.html

                                 ***

何かをする、何かすることを考える、何かすることを考える準備をする、
何だって構いやしませんが、
漫然と(さらに悪ければ不平などこぼしながら)構えていてはダメですよね。


これを学習塾で例えるなら、
生徒が集まらないことに対するアクションに関わる態度です。
生徒が集まらない(…耳が痛い!)のには何か理由があるはずです。
そしてそれを克服するアクションを地道に続けているか、自問しなければなりません。


効果的な広報活動を行っているだろうか
(何をもってして効果的とするかももちろん精査しなければなりません)。
魅力的な進路実績がかなっているだろうか。
清潔で安全な、そして潤沢な学習環境が提供できているだろうか。


自分の授業/指導は子どもたちにとって益がある程度に達しているだろうか。
講師たちが気持ちよく活躍できる職場環境を整えているだろうか。
自らが動いてジタバタと悪戦苦闘、奮闘しているだろうか。
常にその時のベスト(と信じられるもの)を提供できている(目指している)だろうか。


数え上げればキリがありませんが(…情けなや)、
上掲トピックにて奮闘されている方々はそこに
いかにすれば面白くなるだろうか?
という視座を持ち寄っています。


これを私もぜひ見習いたい。
成績を上げて第1志望校に合格する学力をつけることが
学習塾講師の第一のゴールでしょうが(異論はあると思います)、
そこを目指しつつも私はどちらかというとガハハと楽しませたい。


よって究極のゴール(のひとつ)は
生徒たちには自分にとっての上位を目指すことの大切さを伝えながら、
目指すことそれ自体に面白みや楽しさを感じてもらいたい。
そんな夢のような絵図を生意気にも思い描いています(笑)。


あたりさわりない冗談話やテクニカルな迎合で人気取りを目指したい訳ではありません。
やはり学習塾、勉強に対して前向きになってもらいたい、というのが本音。
ストレートに言うならば
成績よ、上がってくれ!ではありますが(笑)、
勉強嫌いのために通塾する子どもたちが多い現状、
彼らのハートど真ん中やや横に
勉強に対して前向きに、ひいては毎日の/将来の生活に対して前向きになれるよう引っ張りたいです。


そしてもちろんそれは私自身が目指していなければなりません。
それをさらに考えさせてくれる上掲トピックでした。
動かなイカン、と腹をくくる心境です。


果たさなければならない役割、
これを仕事で感じることの偉大さを噛み締めています。
それでは次回まで。
文責:京都市北野白梅町・衣笠わら天神の個別指導専門塾 育星舎『個別α北野・衣笠』塾長 池田真一 is101309.gif
levon r.i.p.
関連記事
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ikuseishajishukan.blog72.fc2.com/tb.php/941-fbea6ce0

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

ふしみ育星舎HP

http://www.ikuseisha.co.jp/asset/00124/Fushimi-TBB/HP/banners/fushimiTBB-banner14.png
伏見/丹波橋/桃山/塾

教室カレンダー2016


※随時更新しています

ふしみ育星舎onTwitter

伏見/丹波橋/桃山/塾

Facebookページ



更新カレンダー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
※青字が更新日です
伏見/丹波橋/桃山/塾

直近30稿のブログです


ご訪問ありがとうございます

月別アーカイブ

07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07 

お問い合わせはコチラ

お問い合わせはコチラ 育星舎お問い合わせ ふしみ育星舎HPへ ふしみ育星舎HPへ
連絡先はコチラです 連絡先はコチラです

伏見/丹波橋/桃山/塾

育星舎基本情報

私塾教育 育星舎グループ本部

〒603-8332
京都市北区大将軍川端町97
創造館2F
TEL 075-463-4050
FAX 075-463-4455
info@ikuseisha.co.jp

【京都南学舎 伏見育星舎】
〒612-0073
京都市伏見区桃山筒井伊賀西町43-1
TEL 075-621-4466
FAX 075-621-4465
ikeda@ikuseisha.co.jp

伏見/丹波橋/桃山/塾