京都の公立高校入試制度のイシューを
(おそらく)京都の塾長でいちばん頻繁に取り上げている私ですが、
かといって効果的な提言などできるはずもなく、
現状や推移を(おそらく)フラットな視点にて紹介しています。
現行制度に対する対立概念は何ぞや、という向きもあるでしょうし、
フラットなという態度が実のところ冷徹な、批判的な物言いになっていることもあることでしょう。
まあ、言うなればそれくらいの制度を抱えている、というところ。
ここで改めてご説明差し上げることは控えますが、
表題の通り
面白いトピックを拾ってきました。
愛知の入試制度は話し程度に耳にしたことがありますが、
詳細までとなるともちろん門外漢。
全国の高校入試過去問等をやると決まって手が止まる『A』『B』のグループ分け。
何じゃこら、と思った若き日の私。
そしてザクッと調べたりもしましたが、あくまでザクッと。
今では人に説明することもできないくらいに知識はスルリと滑り落ちてしまいました。
公立高複合選抜、高校側過半数が「見直しを」 ***
『公立高校を二校受験できる入試の複合選抜制度で、県教委は二十五日、公立中高校長を対象としたアンケート結果をまとめた。中学校長の76%が現行制度を「適切」とする一方で、高校長は「適切」の回答が45%にとどまった。高校側の過半数が見直しを求めている実態が明らかになった。
「改善が必要」は高校長23%、中学校長18%、「二校受験制度の抜本改善が必要」は高校長28%、中学校長6%で、中学側は比較的、現在の制度に肯定的だった。
高校長からは「一校受験が望ましい」「一校で前後期の二回の入試をする方がいい」と複合選抜に否定的な意見が相次いだ。「入試の事務量を減らすべきだ」と、煩雑な仕組みへの不満もあった。
受験できる二校の組み合わせを定めた群とグループの分け方では「適切」とした高校長は54%、中学校長は70%にとどまった。
大村秀章知事は「複合選抜制度で、学校の序列化が以前より進んだ。地域の声を聞くと、不満が多い」と問題視していた。二十九日に県の教育懇談会を発足させ、入試制度の見直しも含め、論議を始める。
ただ、県教委は「現行制度を評価する声が多い」と受け止めている。二十五日には、県公立高校入学者選抜方法協議会に対してアンケート結果を報告したが「群やグループの在り方」の検討を諮問しただけで、入試制度の抜本的な改善の必要性には触れなかった。』
※中日新聞5/26付より転載してます。文字装飾は育星舎個別アルファ北野・衣笠による。URLは
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20120526/CK2012052602000031.html ***
『愛知 高校 入試制度』という検索ワードにて
いくつかの分かりやすいサイトがヒットします。
その中でも
生活総合情報サイトであるAll About(オールアバウト)が比較的手に取りやすかったです。
時おり利用するこのサイト、
何やらその道のプロ(専門家)が日常生活をより豊かに、快適にするノウハウや
普通は知ることのかなわない業界最新動向を発信している、のだとか。
当該ページをリンクしておきます。
※愛知県高校受験制度 オール・アバウトHPより
以下に、私なりにかいつまんで説明してみます。
愛知県の方々はまったくもって門外漢の私の調査をどうぞ温かくお見守りください。
齟齬あればご訂正、ご指摘を。平気でウソを書いているかもしれません(集中集中!)。
まず件の公立入試制度。
愛知県では、決められた学区の中から公立高校を2校まで受験できる
その名も『複合選抜制度』と呼ばれる制度を導入している、とあります。
へ~~~、と唸ってしまいます。
ところ変われば、ですね。
でもこれだけではまだまだよく分からない。
2校受験できる、…それで?
そもそも愛知県は皆さんご存知のように公立の進学校が有名ですね。
中でも岡崎高校は全国の公立高校の中で東大合格者数がトップなんだとか。
へ~~~~。
で、公立普通科では尾張・三河の2学区があり、
尾張学区と三河学区とのそれぞれ通学区域の中から1群と2群を選び、
そしてAグループ1校とBグループ1校の最大2校まで受験することができるらしいです。
ここまで来て一度頭の中を整理してみましたが、
分かりのよろしくない私の頭には『ハテナ』がポワワ~ンと浮かんでいます。
なんで2グループじゃなきゃダメなの?
このやり方で何をしようとしているのか?
ま、私みたいなルーズなやり方ではなく丁寧に追いかければ、
きちんと分かりやすいモノに出会えるのでしょうが、
素人考えだと
序列化を助長するのでは?なんて勘繰ってしまいます
(ちなみに私は公教育の序列化に何ら躊躇を覚えません)。
ま、深追いはしません(笑)。
本稿の趣旨は愛知県の入試制度を勉強するのではなく、
あくまで他の見ることで京都の課題を見つめ直せたらというところにあります。
意外なのは中学校の校長先生の多くが現行制度に肯定的なこと(というか『適切』と表現)。
まあ、地元の方々には慣れきったシステムなのでしょうが、
これは京都同様に分っかりにくいな~。
かの地の塾長先生がこれをご覧になるときっと一笑に付されますね。
それを1人分きっちりと認識しつつ書いています(笑)。
自分の守備範囲外のことを書くことで
自分の厚顔さや不足さ、欠落を改めて痛感します。
ともあれ勉強勉強。
京都の現行制度にも実のところ慣れきっている私ですが(笑)、
異様さに変わりはありません。
愛知も…、…ですね。
日曜日なんでこの辺で(笑)。
それでは次回まで。
文責:京都市北野白梅町・衣笠わら天神の個別指導専門塾 育星舎『個別α北野・衣笠』塾長 池田真一
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